審査会の反省

華玉山 依芽呂または、華珠家 舞芽鷺

2010年07月29日 23:33

先の審査会は残念な結果になった。

三段合格から3年。

ある親御さんからの理不尽な言葉に剣道を辞めようと本気で思った。(僕にも非はあるけど、仕事柄なんともしようが無いところ・・。)

この件は、以前に記事にしたから、これ位にしておくが、その時、僕の師や良き理解者の励ましで今に至り、今回審査を受ける事が出来た。

また、今年に入り、左手首の負傷もあり、数ヶ月稽古が出来なかった。

復帰後、合格の為に仕事は勿論、稽古にも気合がはいった。

そのお陰か・・・、4・5段の審査をする七段の先生(4・5段審査員は七~八段の先生)から、「大丈夫でしょう」という言葉をちょくちょく頂いた。

すごく、有難かったし、励みにもなった。

しかし、それ以上の不安もあった。・・・いや、不安ばかりだった。

そして、審査の日・・・。

僕1人、気合を入れて、バイク(バラデロディ)で審査会場入り。

受付、形審査と滞りなく進み、いよいよ、実技審査。

僕は、第一会場の最後から2組目。

各々、準備体操など、ウオーミングアップしてる。

僕も5分ほど相手を見つけて軽く調整。

そして、審査開始。

第一会場の1組目。

1組目から、豊田市剣道連盟青年部の新たな仲間の立会い。

結果的に青年部からはこの子だけが合格したのだけど、その落ち着き様・・・素晴らしいものでした。

誰が見ても合格を与える立会いを2回ともしてました。

・・・・・。

時間が過ぎるのが遅く、遅く感じてました。

けど、実技審査開始約1時間半後、僕の立会い。

この4段という段位。

最高8段の剣道界では、中級に過ぎない。

しかし、合格率は平均20パーセント。いよいよ剣道も趣味の一環を超えて取り組む必要がある段位でもある。

確かに、3段と比べると数段・・・、いや数十段厳しくなる4段以上の審査だけど、僕にとって、その厳しさ以上に思い入れのある段位でもある。

僕の師が剣道教室を始めたのが4段の時。

僕が入門した時、師は4段。4段の先生から、剣道の手ほどきを受けた。

今でこそ、修行を積み重ね、七段となっているけど、やはり、4段になる事は、僕にとって師への最初の恩返しになると思ってるからだ。

そんな、思いを持ちながら、立会い。

1人目。僕より遥かに体格の良い相手。試合では苦手なタイプ。

兎に角、声だけでもと負けずに出した。相手が出る前に自ら前に、前に出た。

前には出た。しかし気ばかり焦ってのもの。

充分な気攻め・剣先の攻め、時には溜めの無いものだった。

僕は攻めている。

しかし、相手からしたら、後の先であり、「来たら何でも対応しますよ」というものだった。

審査の立会いは、強い弱いではない。1本と判断される打ちを出せれば良いけど、ただ当たったでは試合では良くても審査では評価対象外。

しっかりした攻めの後、しっかり打ち切る。

面なら、相手の頭頂部から股下まで真っ二つに。

小手なら、手首を切り落とす。

胴なら上・下半身真っ二つに。

竹刀を剣とみなした打ちをしないといけない。  けど・・、

出す技出す技、全て返され、僕が前に出る刹那を面に乗られた。

当日のブログでは、合格発表まで分からないとも取れる記事を書いたけど、内心、立会い初めて1分で「今回の合格は無いなぁ・・」と感じていた。

2人目は女性。4級から3段までは、男女別での審査だったけど、4段以上は男女混同。

審査という場で初めて女性と対峙したけど、何ともやりにくいものがあった。

面を繰り出せば打てる。打てた。

しかし、打てれば良いものでは無いと先に書いたとおりで、剣先の攻防、攻めや溜めの無いままの面だった。

こんな、ボロボロな立ち合いだった。

合否の発表後、6名の審査員の評価を県・剣道連盟理事長の元で教えて頂けるのだけど、6名中、何名の評価を受けたかが聞ける。4名以上で合格となる。

僕は見事に評価はゼロ。

3名の評価を頂いて、あと少し!と判断されるよりも、見事な落ちっぷり。

同じ不合格でも、ここまで立派な落ちっぷりだと、逆に気持ちが良いもの。

11月末には蒲郡で審査がある。

去年仕事が不調に終わったので、気合を入れなおして仕事に励んで行こうと、審査をスルーして、1年後を考えていたけど、みんなが「出来れば続けて受けろ」とアドバイスをしてくれてるので、11月に再チャレンジしてみようと思う。

その時はどんな報告ができるか・・・。

自分でも楽しみだ。
















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